経済産業省認定伝統工芸士、秋田の名工、現代の名工
6代目 栗盛 俊二
昭和23年大館市に生まれる。樺細工職人だった5代目の父・栗盛常治に影響され、家業を継ぐと決意し木材工芸科のある高校で学ぶ。昭和31年の大館大火の後、大館市の特産品である曲げわっぱを絶やさないために、栗久での曲げわっぱ作りが始まり、尊敬する父と共に製品開発に励む。「角盆」で秋田県で第一号となるグッドデザイン賞を受賞。その後も17点の曲げわっぱ製品でグッドデザイン賞を受賞する。昭和63年/経済産業大臣認定・伝統工芸士。平成18年/秋田の名工・県優良技能者に認定。平成23年/厚生労働省より卓越技能賞を受賞し現代の名工となる。令和3年、4月 瑞宝単光章受章。
栗久は、商いをしていた栗盛家の初代長十郎に始まり、「栗久」の屋号は2代目久吉の名前から付けられました。2代目、3代目の頃は養蚕の問屋を営み、4代目、5代目の江戸時代後期から明治時代の頃には養蚕に替わる商いとして、当時北鹿地域(秋田県北東部)で人気があった樺細工(桜の皮を使った木製品)の製作を始めました。樺細工の下駄や印篭造りのたばこケースなどが大変人気で、この地域では樺細工職人も増え繁盛した時代でした。5代目の父・常治は樺細工の名工であると同時に大変研究熱心で、誰が作っても同じ大きさ、同じ製品が作れるようにと、栗久独自の「治具工具」を開発し、もの作りの効率化を進めた人物でした。昭和初期からは樺細工の技術を生かし、大館の特産品である曲げわっぱの製作を開始。6代目である栗盛俊二は、父からの教えやアドバイスを受け、精力的に曲げわっぱの新しい形づくりに取り組んでまいりました。これからも日々の暮らしを豊かにするような、曲げわっぱ製品をつくり続けて参ります。
- 平成3年 イギリスジャパンフェスティバルに2週間にわたり参加(通産省主催)
- 平成4年 中国で両国工芸士交流会に参加(通産省主催)
- 平成6年 オーストラリア・メルボルンで海外展示に参加(通産省主催)
- 平成10年 皇太子殿下に大館市博物館で曲げわっぱの今昔・製造工程をご説明
- 平成18年 ニューヨークにおいて秋田のクラフトマン達と合同で展示・製作実演
- 昭和58年 曲物漆器素地製造一級技能士認定
- 昭和63年 伝統工芸士認定
- 平成 3年 全国伝統工芸品展においてデザイン賞受賞
- 平成 7年 全国伝統工芸品展日本商工会議所会頭賞受賞
- 平成18年 秋田の名工(県優良技能者に認定)
- 平成23年10月 厚生労働省より、卓越技能章を受賞し、現代の名工となる。
- 平成24年 レディース入子弁当が、グットデザイン賞を受賞。
小判弁当(大)・(小)、徳久利(1合・2合)・ぐいのみ、 - それぞれが ロングライフデザイン賞を受賞。
- 令和3年4月 春の叙勲 瑞宝単光章を受賞
グッドデザイン賞 受賞作品
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グットデザイン賞受賞作品 29点
ロングライフデザイン賞受賞作品 9点
※グッドデザイン賞から派生した商品あり